高齢者の睡眠薬の服用は、副作用に注意
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高齢者は、睡眠薬の副作用が起こりやすい!?
睡眠薬を服用すると、いくつかの副作用が起こる場合がありますが、高齢の方は副作用のリスクが高くなります。
それは、年をとると体の代謝機能や排泄機能が低下するため、睡眠薬が体に残りやすくなるからです。
特に棄権なのはふらつきや転倒です
睡眠薬の副作用として、服用してから眠るまでの間や、夜中に目を覚ました時に、ふらついて転ぶことがあります。
睡眠薬には筋弛緩作用があるので、筋肉が緩み体を支えにくくなる場合があります。特に高齢者の場合は、もともと筋肉が弱くなっているので、転んでけがをしないように十分に注意しましょう。
なお、日本人の事故死の死因の中で、転倒は交通事故の次に多くなっています。特に65歳以上になると、転んでケガをしたり、最悪死亡事故につながるケースが多くなるので、注意が必要です。
奇異反応が起こるケースも
また、睡眠薬の服用により、奇異反応が起こる場合もあります。
奇異反応とは、急に興奮して訳のわからないことを言い出したり、攻撃的になるものですが、高齢者の場合はこれに加えて、妄想や幻覚などの症状が見られることもあるようです。
実際に、トリアゾラム(商品名:ハルシオン)を服用後に、攻撃的になったといった副作用も報告されています。
高齢者が睡眠薬を服用する際には、十分に注意を!
高齢者が睡眠薬を服用する場合には、睡眠薬の効果が現れやすく、副作用も起こりやすいことを考慮して、服用する必要があります。
睡眠薬をお医者さんで服用される場合、筋弛緩作用が弱くて、効果の持続時間も短いゾルピデム(商品名:マイスリー)、ゾピクロン(商品名:アモバン)などが多いようです。
飲み方に関しても、少量を服用して様子を見るなどの指示を受ける場合もあるようなので、医師の指示にしたがって服用しましょう。
睡眠薬とお酒の組み合わせはNG!
お医者さんでも注意を受けると思いますが、睡眠薬を服用するときには、アルコールを飲むのは危険です。
アルコールにより睡眠薬の効果が強くなってしまい、思わぬ副作用が起こる場合があります。特に、高齢者はただでさえ睡眠薬の効き目がでやすいので、注意しましょう。
本当に睡眠薬を服用する必要がありますか?
高齢の方の場合、若い人と比較して睡眠薬による副作用のリスクが高まるので、必要でないのなら睡眠薬は服用しないことが理想です。
もちろん、不眠症の場合、睡眠薬をうまく活用したほうが治りやすいケースもありますが、本来必要でないのに睡眠薬を使うケースは、なるべく避けたほうがよいですね。
高齢者の眠りは、短く、浅くなりがちです
年をとるごとに、睡眠時間は短く、眠りの質は落ちてくることは自然なことです。高齢者の場合、最も深い睡眠である徐波睡眠と呼ばれる眠りが全く現れなくなったり、夜中に目を覚ます中途覚醒の回数も多くなります。
そのため、なんだか熟睡できなくてすっきりしない、と感じることも多くなります。
高齢者が睡眠の満足度を高めるために、次のことを意識しましょう
- 若い頃と比較して、睡眠時間や睡眠の質が減少するのは自然なことなので、気にしすぎない
- 20~30分程度の昼寝を習慣にする
- 起床時間を毎日一定にし、就寝時間は定めずに眠くなったら床に就く
こうしたことを意識してみて、それでも睡眠に対する不満が消えない場合は、睡眠薬も1つの方法になるとは思います。
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